フットサルには基本4つのポジションがあります。
ゴレイロ・フィクソ・アラ・ピヴォ。
それぞれには役割があり、選手の適性を見極めポジションに配置します。
今回はそのポジションにおいても”個性”があり、それぞれの選手が違った色を持っています。
個人的にポジションごとの”個性”を整理していますので、簡単に紹介させてもらいます。
ゴレイロ
ゴール守る上で一番重要なポジションのゴレイロ。
サッカーで言うところのゴールキーパー。
ゴレイロにも様々な個性が存在します。
自身が整理しているのは3種類です。
オフェンシブ
攻撃的なゴレイロ。
ボールをキャッチしたときセルフカウンター(自分でボールを持ち出しカウンター局面を生み出す)を能動的に打ち出せる。
キックインのときに、高いポジションを取り、積極的にビルドアップに関わることができる。
相手の背後のスペースに対して、恐れずカバーリングできる。
ディストリビューション(スロー)、キックで常に相手の脅威となる背後へ的確に配球することができる。
ディフェンシブ
守備的なゴレイロ。
1対ゴレイロの場面など的確にシュートストップをする。
セカンドポストへの予測とスライドが速くボールを弾き出すことができる。
第2PK、PKなど得意とする。
全体に影響力を与えるコーチングとポジションの修正を繰り返すことができる。
モチベーター
感情的なゴレイロ。
チーム全体を見渡すことができ、常にチーム全体を鼓舞させることができる。
ビックセーブするごとに感情を表現し、チームの士気を高める。
ベンチいてもコート内に関わり続けることができる。
モチベーターは一種の特殊能力です。
周りを巻き込み動機付けや気持ちを高めることができ、チームスポーツにおいてはとても価値の高いものとなります。
モチベーターとされるゴレイロは当然、攻撃的ゴレイロもしくは守備的ゴレイロに属しています。
そこに+αでの能力と捉えています。
フィールドプレーヤーでも存在しますが、個人的にはチームとして全体を見渡せるゴレイロのモチベーターがいることで、ポジティブな効果は最も高いと考えています。
フィクソ
攻守の要と言われるフィクソ。
フィールドのセンターレーンを司るポジションは、サッカーで言うところのセンターバックでありボランチでしょう。
個性の整理としては3種類に分けています。
バトラー
闘争的なフィクソ。
とにかく対人に強く屈強。
競り合い、空中戦、球際に絶対的な自信を持っている。
フィクソの種類の中で最も少ないタイプであり、希少価値は高い印象。
いるだけで相手選手へのストレスを与えるような存在感がある。
テクニカル
技術が高いフィクソ。
ボールを奪うのも無駄がなく、スマートに回収して攻撃に繋げる。
エラーがなく、攻撃のリズムを構築できる。
セットプレーにおけるアウトサイドの一撃必殺プレーを持っている。
相手に前からのプレスに対して動じることはない。
タクティカル
戦術理解度に長けたフィクソ。
監督の代弁者となれる。
ボールを運ぶことで数的優位を意図的に創り出すことができる。
攻撃におけるオープニングプレーの決定ができる。
常に自チームと相手チームの両方の視点を用いて捉えることができる。
アラ
攻守への関わりが多いアラ。
攻撃では背後へのアタック、ピヴォとの連携が求められ、守備ではピヴォのカバーリング、フィクソのカバーリングと求められる要素が多い。
個性の整理としては3種類に分けています。
アイソレーター
アイソレーションを遂行するアラ。
俗に言うドリブラーという個性。
一人で相手のディフェンスラインを突破できることができる。
カバーリングを誘発することで味方をフリーにさせる。
ボールが渡るだけで相手のディフェンスに精神的ストレスを与える。
アジャスター
攻守を円滑にする繋ぎ役となるアラ。
4人を繋ぎ合せ、アジャスト(調節)する。
ピヴォへの積極的な関わりができる。
フィクソが釣り出された際のカバーリングができる。
攻撃のテンポライズ(遅攻)の判断が的確。
フリーランナー
コートをかき回すアラ。
ボールを持っていないときに味方にスペースを創出できる。
シューターに対して必ずセカンドポストを占有することができる。
ブロックなどの活用により、味方にスペースと時間を与えることができる。
誰よりも運動量が豊富。
ピヴォ
3−1システムにおいて一番ゴールに近いポジション。
起点であり、得点源である。
ピヴォが機能しなければ攻撃が成り立たない可能性もある。
それだけ重要なポジションである。
個性の整理としては4種類に分けています。
ゴールゲッター
とにかくゴールを奪うピヴォ。
貪欲にゴールを狙い続ける。
優先順位が明確である。
ボールの当て感が良い。
長短の距離におけるシュートが可能。
多種多様なキックを持つ。
ゴールを奪っても満足することはない。
ターゲット
起点となるピヴォ。
時間を創り、周囲のスペースを効果的に利用させる。
体のぶつけ合いに長けている。
空間認知が優れており、落下地点を即座に把握できる。
動き過ぎず最小限の動きでボールを引き出せる。
スペースメーカー
流動的なピヴォ。
動く範囲を広げることで前線にスペースを作り出すことができる。
サイドに動いたときは空いた逆サイドを活用できる。
ポジショニングを下げたときは背後のスペースを活用できる。
相手を引き連れることができない場合は、数的優位を活用できる。
ハンター
ボールを奪い取るピヴォ。
前線からアグレッシブにボールを奪いに行ける。
マンツーマンとマークチェンジの両方に対応できる。
とにかくボールを奪いたい意思が強い。
相手の懐に入ることができる。
球際が異常に強い。
最後に
個人的にフットサルにおける4つのポジションをさらに個性で細分化したものを紹介させてもらいました。
ネーミングは個人的に覚えやすいようにしているだけなので気にしないでください。笑
これを元にチームバランスを整える指標としています。
ポジションバランスだけでなく、個性のバランスも気にかける
例えば、アラが8名所属しているとしたとき、全員がアイソレーターだとしてもチームは効果的に機能しません。
いかにそのポジションの中で個性を生かし、チームとして連動させるかを念頭に置いておかなければなりません。
ポジションと個性が掛け合わさりチームは構築されています。
是非、自チームにおいて参考にしていただければと思います。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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