フットサルってカウンターのゴールが多いって聞いたような。。。
どうも。
最近、巷で話題になりかけているJimmyです。笑
実際に得点の傾向がどうなっているか調べてみましたよ!
調査対象と分類
■チーム
フウガドールすみだバッファローズ
■大会
全日本フットサル選手権 10試合
東京都フットサルリーグ1部 6試合
※無作為に選んだ16試合の得点を以下のフェーズに分類
■フェーズ
・定位置攻撃
・トランジション攻撃
・セットプレー攻撃
・その他(PK、パワープレー返し、退場局面、OG)
集計
27得点
定位置攻撃
7得点(26%)
トランジション攻撃
14得点(52%)
セットプレー攻撃
5得点(18%)
その他
1得点(4%)
52得点
定位置攻撃
13得点(25%)
トランジション攻撃
18得点(35%)
セットプレー攻撃
11得点(21%)
その他
10得点(19%)
79得点
定位置攻撃
20得点(25%)
トランジション攻撃
32得点(41%)
セットプレー攻撃
16得点(20%)
その他
11得点(14%)
カウンターによる得点が多い理由
少人数
競技特性上、フィールドプレーヤーが4人しかいないことから、ボール奪うと自然と4対3、3対2など少数における数的優位な状況が生まれる。
これをサッカーで考えてみると、10対9という状況が瞬間的に生まれてもチャンスまでに至らないことが容易に想像できるだろう。
スペース
人数が少数であることに加え、コートサイズが20m×40mという狭いスペースで行なっていることも影響している。
奪って数的優位な状況になった時、サッカーに比べればゴールは近くにあることから得点機会は増加することは必然であろう。
ルール
そして、何より「オフサイド」のルールが無いことの影響は大きいでしょう。
数的優位な状態で相手ディフェンスラインより深さを取ることができるのは攻撃側の大きな特権だと個人的には感じています。
得点傾向はゲーム構造に影響する
定位置攻撃が中心のチームであっても、トランジション攻撃が中心のチームであってもゲーム構造によって、意図した得点を狙うことが難しいこともあります。
例えば、
定位置攻撃を強みとしているチームであっても、相手に主導権を持たれボールを保持できずトランジション攻撃機会が自然と増えてしまうこともあります。
またトランジション攻撃を強みとしてチームだと、逆にディフェンスラインを低く設定されることでボールを持たされ定位置攻撃の時間を多く作らされることもあるでしょう。
よって、得点の傾向はゲーム構造や相手の戦略に紐づくものになってきます。
なるほど〜。
得点の傾向も色々とあるんだね。
そうだね。
その傾向に監督の思考が影響してくるんだよ。
理想とする得点の傾向とは
筆者が考える理想の得点の傾向は、
定位置攻撃
30%
トランジション攻撃
30%
セットプレー攻撃
30%
その他
10%
だと捉えています。
理由としては育成視点を含めて2つあります。
相手チームがどんな戦術、戦略を立ててくるかはわからない。
その中で偏った得点の傾向だと、自分たちのストロングポイントを発揮できないゲーム構造になってしまった時にチームのパフォーマンスは下がってしまいます。
だからこそ、どんな相手にも対応できるように多種多様な得点ができるようにトレーニングを積み、試合で発揮できるようにしておくべきだと考えいます。
筆者は育成年代の指導を中心に取り組んでいることもあり、その視点は外せません。
多種多様な得点ができるということは、定位置攻撃、トランジション攻撃、セットプレー攻撃、特殊局面など全ての構造を理解し打開策を持っているということでもあると思います。
自チームではトランジション攻撃を中心に取り組んでいました、とか
セットプレーはあまり知りません、とか
パワープレー攻撃をしたことありません、となってしまうと自チーム以外でプレーする機会が出てきた時にどうなるでしょう?
例えば、より高いレベルのチームへ移籍、選抜活動、代表トレーニングなど様々な指導者のもとプレーすることが今後あるかもしれない。
その時に偏りのある攻撃手法しか理解していないとなると適応できない可能性が出てくると思っています。
以上のことから理想の割合を敢えて出すとすれば先に述べた数値になるかと思います。
よって、今回調査した数値を見ると、定位置攻撃とセットプレー攻撃の割合が低いので、そこにフォーカスしてトレーニングを組んでいくというプラニングができるわけです。
最後に
実際に数字を見ていくとやはりカウンターからの得点は多い傾向にあります。
それは競技特性上、必然ではあります。しかし、近年では戦術的思考がさらに発展したことで、定位置攻撃、セットプレー攻撃の割合は増えてきているようにも感じます。
筆者の考える理想的な得点の傾向を紹介していますが、ここは監督の思考が現れるところだと思うので何が正解で不正解というものはないとは思います。
むしろ監督が一番こだわり、楽しむべき部分なのかもしれません。
一度自チームの傾向を見てみると様々な発見につながるかもしれませんよ?
是非、調査してみてください。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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