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バッファローズ監督を退任する6つの理由 – 前編 –

先日の全日本フットサル選手権敗退をもちましてバッファローズ監督としての最後の仕事を終えました。

4年間、この素晴らしい仕事と向き合い、自分の持てる力を出し切ったと思っています。

正直、今の自分にはこれ以上の結果や成果を見出すことは難しいでしょう。笑

今回は退任にあたり、そのいくつかの理由を説明したいと思います。

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理由1:監督としてのスタンス

改めてブログをご覧になられている方も、日頃から関わりを持たせていただいている方もいらっしゃいますが、認識されている情報が間違っていることもあるので、再度自分の立ち位置をお伝えさせてもらいます。

自分は”東急スポーツシステム株式会社”に今月で18年目を迎える社員として日々生活をしています。
平たく言えば会社員、つまりサラリーマンです。
その中で、フットボール事業に入社当初から配属され、今まで一度も異動もなく専門性を貫いてきた人間です。

主に職域としてフットサルスクール事業を中心に取り組んできましたが、2年前、チームとして東急SレイエスFCフットサルU-15を立ち上げました。
そのプロジェクトの中心として携わらせていただき、来年度フットサルU-18も増設することになりました。

よって、来年度は、東急SレイエスFCフットサルU-18監督(正確には高校1年生までなのでU-16)として取り組むことになります。

実は、これが自分の20歳から行なっている自分の生業なのです。

ん?
フウガは?
となると思いますが、フウガドールすみだとの関わりはあくまでも主となる東急スポーツシステム株式会社に影響を及ぼさない範疇の中での取り組みとなります。

つまり、ダブルワークに近い形での取り組みとなり、軸足は東急スポーツシステム株式会社ということになるわけです。

フウガを辞めてどうするのですか?
とよく質問されるのですが、仕事を辞めるわけではないので次に移籍先のチームが無くとも生活に支障はないわけです。

モラル

来年度U-18年代の監督となり、バッファローズにも同年代の選手が多数いることになります。

指導者のモラルとして同カテゴリーの選手たちを別チームで指導することに違和感がありました。

仮に自分が受け持っている2チームが対戦することがあれば、自分はどちらを指揮するのか。
そして、その決断をしたときに、自分が指揮を取らなかった側の選手、スタッフの心境はどうなるか。
そこまでの信頼が崩れてしまうことが想像できました。

できる・できないではおそらく来年度バッファローズ監督はできたのでしょう。
でも、モラルとしてそれはできなかったというのが本音です。

片手間になってはいけない

監督とは100%チームと向き合わないとできない仕事です。

2つのチームの監督を行うことは想像以上に難しいものです。
両方に全力となっていたとしてもどこかで片手間になる瞬間が出てしまいます。

今季もバッファローズと東急SレイエスFCフットサルU-14の両方の監督を務めて来ました。
常に全力で臨んでいたつもりでもどこか、気の緩みが出てしまった場面もあったのは事実です。

選手のためにも100%で臨める監督であるべきと捉えたわけです。

ただ、これは監督という立場に限っての話であり、コーチやアナリストといったような立場であれば優先順位をつけながら両立することは可能だと感じています。
やはり監督とは別格です。

監督を2つとなると優先順位がつけられない状況に追い込まれることもあると思ってます。

よって、来季はコーチやアナリストといったような立場で両立できる環境があれば、模索していきたいとは考えています。

理由2:居心地の良さ

入団当初からバッファローズ監督という大役に緊張感が走る日々でした。

毎回のトレーニングに緊張感があり、少しでもプランニングやコーチングをミスしたのなら、Fリーグを目指す選手たちの妨げになる、、、と危機感に近いものを抱えながら取り組んできました。

トレーニングを作り出すのに半日かけたこともありました。

しかも、全くの無名で実績もない指導者が、明らかに自分よりも実績を持っている選手たちを指導する難しさがあり、信頼を構築するのにはとにかく自分が成長するしかないと捉えていました。

毎日のように押し寄せる緊張感。
ときに居心地が悪くトレーニングに向かうことすらネガティブに感じることもありました。

でも、振り返るとその期間が最も自分自身を成長させたように思います。

絶対ミスはできないという緊張感から必死に準備をして、全力で取り組む。
それを繰り返すことで、1つ1つの質が高まっていったことを覚えています。
気付けば徐々に選手、スタッフからの信頼を獲得していけたように思います。

そして、毎年のように選手が入れ替わり、振り出しに戻る感覚。
シーズンスタートにはやっと慣れてきた緊張感がまた新鮮な状態で現れる。
その繰り返しが成長を活性化していたように思います。

そして、4年目。
シーズン前から過去3年間の実績からクラブ、選手、スタッフから信頼を獲得した中でのスタート。
所属選手の半分以上が過去自分の指導に関わったことがある選手たち。

何もストレスなくチームマネジメントができました。
正直、居心地が良くなっていました。

そうするとどこか、「これで大丈夫だろう」とか「どうにかなる」と妥協する瞬間が現れてくることを感じました。

それを追い討ちするかのような関東リーグ開幕2連敗。
これはダメだな、、、と。

もう一度原点に帰らないといけない。
何も実績もなく、指導者として秀でたものがないからこそ、トレーニングから100%の準備と緊張感を持って臨まなければ、自分の成長はない。
つまり、それはチームの成長もないということ。

居心地の悪さはもしかしたらストレスなのかもしれない。
でも、振り返ったときにそのストレスがあることが最高の環境なのだと4年が経ち気付くことになりました。

且つてトップチームに所属していたとある選手も言っていました。

居心地が良い場所に長くいると成長が止まる。

と。

1人の関わるスタッフとしては最高の環境であることは間違いありません。
しかし、1人の監督として考えたときに、居心地が良すぎるのは成長の妨げになることがあることを学びました。

居心地が良い場所に長くいたいのは人間の心理。
でも、もっと上を目指すには甘えとなってしまう環境にしてはいけない。


やはり、監督とコーチも異なるものですし、監督と選手も考え方は異なるのだろう。

理由3:変化のとき

クラブとして、大きな転換期だと思います。
トップチーム監督が変わるということがまさにそれを物語っています。

トップチーム監督が変わればトップチームの方向性も変わる可能性がある。
むしろ変わる方がポジティブに動くことがある。

だからこそ、そこを目指すバッファローズのようなサテライトチームも変わる必要があると思っています。
どうすれば変わるかと考えたときに監督が交代するのが一番わかりやすいように思いました。

今後のクラブや選手の成長を考えたときに、この転換期に退任することが最適であるように感じました。

それによりクラブとしてより良く変化していくことが、必要なのでしょう。

すごく大好きなクラブだからこそ、退任する。そんな心理です。

とりあえず今日はこのあたりで。
明日は後編の予定。



地味に頑張ります。

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