
ベストを尽くす
技術、戦術、フィジカル、心理といった要素でどう頑張っても太刀打ちできない相手はいるだろう。
キャリア1年の選手がキャリア10年の選手に技術・戦術で勝つのは難しい。
50m7秒台の選手が、5秒台の選手にスピードで勝つのは難しい。
体重60kgの選手が、70kgの選手にパワーで勝つのは難しい。
多くの経験値を持ってきたベテラン選手に10代の若手選手が心理面で優位性を持つことは難しい。
現時点でその選手の能力は決まっています。
それをどうやって伸ばしていくかが大切なわけです。
目の前の相手に負けないことは重要。
しかし、現実的に難しいときもある。
そんな時はいかに、そのベクトルを自分に向けることができるかが問われます。
つまり、”ベストを尽くす”ということです。
周りは関係ない。
常に自分の限界に目を向け、そこに挑戦し続けるか。
ベクトルを向けるとは
例えば、スピード持久力のトレーニングで
A選手:ベストタイム 50秒
B選手:ベストタイム 70秒
C選手:ベストタイム 80秒
とする3選手がいるとする。
前回計測してから1週間後に、同じ時間、同じ条件でトレーニングを行ったとき、
A選手:60秒
B選手:69秒
C選手:70秒
という結果だったとき、どのような印象を持ちますか?
数字だけ見ると勝った選手はA選手となります。
しかし、ベストタイムから10秒も遅い結果です。
2位のB選手はベストタイム更新。
わずか1秒だけですが。
3位のC選手はベストタイムを10秒も縮めることができました。
この結果から個人的にはB選手のような姿勢を高く評価したいと考えています。
そもそもA選手のように10秒も遅れてしまうのは自身の心理的甘さ、またはコンディション不良でしょう。
勝つことだけにフォーカスして自身にベクトルは向いていない状態だと思います。
ではC選手はどうでしょう。
10秒も縮めることができたことは素晴らしいと思う反面、同じ条件で行ったことを前提とすると前回計測したときがA選手同様、心理的甘さやコンディション不良があったのかもしれません。
そしてB選手。
たった1秒かもしれないですが、1週間前の自分を1秒を越えることができたわけです。
短期間で大きく選手は成長することは難しいです。
その中でも常にベストを尽くし、自分にベクトルを向けて越えていく。
その姿勢が見える結果だと思います。
もちろん1つの例なので、その選手たちのパーソナリティや外的要因が影響することもあると思います。
ただ、自分と戦うことができる選手は確実に成長していくでしょう。
そんな逞しい選手たちとフットサルで熱くなりたいですね。
地味に頑張ります。
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