成功体験の構築。漸進性を伴ったトレーニングとは。

どのカテゴリーにおいても対人トレーニングは行うかと思います。

ただ、闇雲に対人トレーニングを繰り返しても成功体験を獲得させることは困難です。
指導スキルも伴いますが、まずは成熟度に合わせたオーガナイズとルール設定が必要です。
小学校1年生に対して、いきなり1v1、2v2を行なっても、ミスが重なりおそらく守備者側が勝利することが多くなります。

そこで”漸進性”を考慮して成熟度に合わせてトレーニングをプランニングすべきです。

本記事の内容

1️⃣ 漸進性の意味がわかる       

2️⃣ 漸進性を伴ったトレーニングがわかる


今回は守備において漸進性を持たせてトレーニングメニューを構築するとどうなるか紹介したいと思います。

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漸進性とは

そもそも言葉の意味するところは、

順を追ってだんだん進むこと。少しずつ進歩すること。

引用:https://kotobank.jp/word/漸進-550289

トレーニングにおける漸進性とは、いきなりジャンプアップしたトレーニングにせず徐々にゲームに近づけていくことでトレーニングの整合性を保ちながら、成功体験と失敗の調整をしていくことになります。

守備における4段階の漸進性

今回は、「守備」のルール設定を漸進性を持たせてるとどのような構成になるかを説明したいと思います。

個人的に全部で4段階に分けています。

障害物

一番初歩的なものとなります。
相手に対して邪魔をする存在を置きます。
例えば、コーンであったり、マーカーであったりします。

☑️ 動くことない相手 

これが1段階目となります。

協動者

次は動きが出てきます。

☑️ 協力しながら動く相手

例えば、コーチディフェンス(認知に刺激は与えるがボールを奪わない)、シャドーディフェンス(相手に付いていくだけ)、同時に同じことを行う複数選手(対面からお互いドリブルをしてかわす、それを4ヶ所同時にスタート)などです。

限定者

次に初めて、「ボールを奪う」という守備者側の最大の目標を持つようになります。
ただ動きは限定された状態となっていきます。

☑️ 動きが限定された相手


例えば、ライン上だけ動けるディフェンス、何か(コーン、マーカー)に触りながらのディフェンスや、エリアを定めてその中だけ動けるディフェンスなどがあります。

フリー

ここで初めて無制限の守備が現れます。
実際のリアルな守備者ということです。

☑️ 動きに制限がないリアルな相手

実際の試合を想定するといつも正面とは限らないので、横からや後方などその日のトレーニングテーマによって調整することで重要です。

成功体験の獲得

この4段階の漸進性を活用して、自身が受け持つ選手たちのレベルに適応させていくことが大切です。

レベルが高すぎると、挑戦心が欠如してしまい、モチベーションが下がってしまいます。
逆に、レベルが低すぎると、怠慢になりトレーニングの質が下がってしまいます。

成功と失敗のバランスを保ちながら、漸進性をコントロールしていくことが重要です。

自身の経験上、成功3:失敗2くらいの割合が選手のモチベーションが高く保たれます。

諸説ありますが、心理学者のジョン・アトキンソンが提唱する「達成動機づけモデル」では、成功率50%が一番モチベーションが高まるということですが、対象が子供になってくるとこの割合は失敗より成功体験が多くならないとモチベーションが高まらないと考えています。

よって、成功3:失敗2のバランスがベストという結論に至りました。

漸進性をコントロールして、成功体験をしっかり獲得できるようにしていきましょう。

最後に

トレーニングは、実際の試合で多くの成功を獲得するために行います。
実際の試合からかけ離れたトレーニングは試合でその技術、戦術を活かすことは困難となります。
とは言え、いきなり実際の試合に近づけた状態でトレーニングを行なっても失敗の割合が多くなってしまいます。

そこで漸進性を伴うことが大切となるわけです。

POINT

漸進性を伴うことで、徐々に実際の試合に近づける

成功と失敗の頻度をコントロールする

今回は守備での一例でしたが、もちろん攻撃でも漸進性を伴うトレーニングは必須です。

選手の習熟度、カテゴリーにおいて調整していくことで成功体験のバランスが取れ、適した難度のトレーニングとなるはずです。

意識してみてください。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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