事業規模
多くの若手が海外へチャレンジし、評価されている日本サッカー界。
さらに外国からビックネームが移籍して来てJリーグは大いに盛り上がっている。事業としては右肩上がりで成長している。
2018シーズンに関しては初めて1200億円を突破し、1260億円ほどになった。
【Jリーグ】
J1合計:855億9700万円 ※平均 47億5540万円
J2合計:338億8930万円 ※平均 15億4040万円
J3合計:62億1800万円 ※平均 4億4410万円
営業収益としてはヴィッセル神戸が96億6000万円という驚異的な数字をはじき出した。
対前年44億3000万円増となった。
イニエスタを始めとする”バルサ化”により、大いに注目を集めたことが要因だ。
一方、Fリーグはどうだろう。
Jリーグと異なり、決算データの開示がなく仮定の数字となります。
【Fリーグ】
Fリーグでの事業支出モデルのデータによると年間支出は7300万円となっている。
おそらく黒字化していると仮定すればF1クラブは1億円以上ないと成り立たないように思う。
ホームゲーム収入、グッズ販売、スポンサー収入など合わせて1億に届いているかどうか。。
そうすると仮に以下の数字を仮説として立ててみた。
※仮説
F1合計:10〜12億円 ※平均 8000万円〜1億円
F2合計:1億5000万円〜2億 ※平均 2000万円〜4000万円
合計するとFリーグの事業規模は、12〜15億円ほどかと予測が立てた。
おそらくその他の収入もあると考えると、これより高い可能性はある。
JリーグとFリーグを比べると、Fリーグの80倍〜100倍の事業規模をJリーグが保有しているということがわかる。
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観客動員数
事業規模が大きな差があったので、その中心となる観客動員数も大きな差があることが予想される。
2018シーズンをベースとして比較してみた。
Jリーグ
観客動員数 5,833,538人
Fリーグ
観客動員数 184,397人
JリーグはFリーグの30倍強の人数を集客している。
もちろんスタジアム規模も異なるので、正確な比較ではない。
ただここでお伝えしたいのは、エンターテイメント事業としては、大きな差が生まれているということである。
選手登録数
事業規模に大きな差があることがわかったが、ではその事業を構成する選手の登録数はJリーグとFリーグでのどのような差があるだろうか。
まずは、Jリーグ、Fリーグ以外も含めたサッカーとフットサルの選手とチームの登録数を見てみたと思う。
サッカー
選手 889,956人
クラブ 27,918チーム
フットサル
選手 42,519人
クラブ 2,639チーム
選手はサッカーがフットサルの20倍、チーム数は10倍となる。
事業規模に比べて大小の差は小さい。
ではJリーグとFリーグではどうか。
Jリーグ
選手 1,625人
クラブ 55チーム
Fリーグ
選手 341人
クラブ 20チーム
選手数はJリーグがフットサルの5倍、クラブ数は約3倍という規模となる。
ここで注目したいのは、JリーガーとFリーガーの全体からの割合である。
Jリーガーは、全体選手数の0.18%。
Fリーガーは、全体選手数の0.8%。
両方とも選手数から見るとあまり差がなく1%も満たないほどの狭き門である。
もちろん全部が1種(社会人)ではない。
1種に限定すれば、
1種サッカー選手数 143,918人
1種フットサル選手数 33,200人
ここから計算すると、
Jリーガーは、1種全体選手数の1.1%。
Fリーガーは、1種全体選手数の1.0%。
こちらもほぼ差がない。
ただここで注意しなければならないことは、Jリーグはプロ、Fリーグはセミプロということである。
Fリーグでプロクラブと言えるのは2019年現在では名古屋オーシャンズのみとされています。
国内プロ選手と言えるのは、2019年では名古屋オーシャンズ登録選手16人。
加えて個人だけプロ契約(外国人選手など)している選手が各クラブ3人いると仮定する。
プロ契約はお金をもらっているということではなく、それで生計が成り立っているという考え方にさせてもらうとおそらくF1選手が対象になる。
そうすると合計48人ほど。
よって、1種プロ選手の比率としては、
Jリーガーは、1種全体選手数の1.1%。
Fリーガーは、1種全体選手数の0.14%。
これは、フットサルとしてプロになるには1,000人の1種選手の中でわずか1人しかそのチャンスを掴めないということである。
サッカーよりもフットサルでプロを目指すことの方が厳しい世界ということに数字上はなる。
もちろんサッカーもJ3であれば生計を立てることができない選手もいるだろう。しかし、プロリーグとして成り立っていることから今回は数字に含まさせてもらった。
ここに影響しているのは先に述べた事業規模の差もあるだろう。
Fリーグの事業規模が拡大していけば、プロ化を進められるクラブも自ずと出てくるはずである。
今では国内ではなくイタリア、スペイン、ポルトガル、タイなどにチャレンジしてプロになる選手が多く出ていることが日本フットサル界を表した現状なのかもしれない。
ランキング
サッカーは、
FIFA(国際サッカー連盟)が各国男子代表の国際Aマッチの成績もとにポイント化し、毎月発表されるFIFAランキングがある。
非常に難解な算出方法があり、これをもとに各国が順位づけされる。
フットサルは、
出所は把握しきれていませんが、Web情報(https://www.futsalworldranking.be/index.htm)によると世界ランキングが定期的に発表されているようだ。
サッカーは現在28位、フットサルは15位。
なんとフットサルの方が世界ランキングとしてはサッカーより上なのである。
正確に世界の中での実力を定量的に評価したものとは言い難いが、とは言え事実であることは間違いない。
この背景にはサッカーは全世界共通で人気のスポーツであるが、フットサルはまだまだ発展途上であるため全世界までは広まっていないことが挙げられる。要はライバルがサッカーよりも少ないということである。
フットサルランキングを見ると、サッカーで1位であるベルギーは影も形もない。ドイツは?オランダは?イングランドは?となるだろう。
逆に、イランが4位!?カザフスタンが7位!?と感じる人も多いのではないだろうか。
イランは長きに渡りアジア最強と言われている日本のライバル国、カザフスタンは欧州圏となるが、国内クラブも力を付けて来ており、近年成長著しい国である。
サッカー先進国がフットサルに本気に着手したらおそらくこのランキングは大きく変わるだろう。
最近こんな記事も見た。
2021-2022シーズンからドイツブンデスリーガ(全国プロリーグ)が設立することが正式議決
サッカー強豪国がフットサルに着手し始めた良い例かもしれません。
今後のドイツがどのようにフットサルで発展を遂げるか見ものです。
このようにライバル国が増えるとランキングが下がる可能性は高いです。
W杯出場を逃し、国内ではまだプロリーグ化ができていない日本が15位に位置付けていることを考えると、現状のままだと世界から離されていってしまう恐れがあります。
Fリーグはもとより育成年代から計画的に代表強化に繋がる仕組みづくりが必要になってくるのでしょう。
最後に
似ているようで似ていない。まさに「似て非なるもの」と表現されるサッカーとフットサル。
それの国内の最高峰にあたるリーグがJリーグとFリーグである。
別のスポーツでありながらも比較すると見えてくるものがある。
Jリーガーはプロであり、それが仕事となりビッグマネーを掴むチャンスがあるまさに大きな夢である。
Fリーガーに関しては、仕事としてはまだ成り立たない時代。プロとして活動するためにはJリーガー以上に狭き門となっているフットサル界。
これら2つのフットボールリーグは明暗が分かれているようにも思う。
しかし、一つの考え方としては、プロでなくても日本最高峰でプレーするということの価値は変わらない。
だからこそ選手はその価値を追い求めることと人生設計の鬩ぎ合いに立たされている。
この3点について、Jリーグと比較した時に見えてきた自分なりの提言であるように感じます。
最終的には全て事業規模拡大が解決の糸口になりそうですね。
自分なりにもできることを最大限行い、フットボール界に貢献できるように精進します。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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