
若い選手ほど想像できないほどの可能性を持っている。
そんな選手たちのパフォーマンスを最大限引き出すには現代の社会的環境を考慮したアプローチが指導者として求められると思っています。
パフォーマンスを引き出す方法
選手たちのパフォーマンスが勝敗に与える影響は大きいです。
本来持っている能力を最大限引き出すことも指導者の役割として重要です。
今回は自分が意識的に行っているパフォーマンスを引き出す方法を3つ紹介させてもらいます。
① 褒める
これは簡単そうで凄く難しいもの。笑
年齢が上がれば上がるほど褒める頻度は下がります。
人間褒められて嬉しくない人はいないでしょう。
良いものを明確に褒めることは選手へのモチベーションを掻き立てるものにもなります。
褒められることで自然と積極的にプレーすることで、その選手の良さが出てきます。

② 個性を認める
それぞれの選手には個性があります。
明るい選手、寡黙な選手、攻撃的な選手、守備的な選手、機転が効く選手、自分に夢中な選手など様々です。
その個性を尊重して、どう活かし、どう補うかを指導者が考えることが大切です。
攻撃は良いが守備が不安なら、カバーリングに長けた個性を持った選手と組めば良い。
フィニッシュの精度が低いならセカンドポストに走り続けてくれる個性を持った選手と組めば良い。
ピヴォとして収めることができるがポジショニングが悪ければ、ピヴォ当てに長けた個性を持った個性と組めば良い。
個性を認め、いかに相乗効果を生むグループを創出していくかが重要です。
決してネガティブなものだけを観て否定してはいけない。
それをどう活かすかを指導者が考えることが重要です。

③ 失敗をさせる
失敗したいと思う人はいません。
成功するために一生懸命取り組んだ結果、失敗するわけです。
つまり、何かにチャレンジしたことにより起こることだと思っています。
ゴールを奪おうとした、ゴールを守ろうとした、ボールを奪おうとした、相手を抜こうとした、その結果、失敗があるわけです。
このポジティブな失敗を否定してしまうと消極的な選手になってしまいます。
自身のパフォーマンスを最大限活かすためにも積極的な選手に導くべきでしょう。
ただ、許されない失敗があるのも事実。
失敗を恐れずチャレンジする精神を持たせながら、チームの勝敗に影響する失敗を理解させることが必要です。
このバランスを常に指導者が最適化を図っていくことが大切でしょう。

まとめ
現代の10代〜20代の若者は、30代の人たちと異なる教育環境で育ってきたと考えています。
いじめ問題などにより教育環境が整備され、教師と生徒の距離感や関わり方が変わってきました。
それにより”厳しさ”というものが徐々に減少していく環境になってきたように思います。
また、部活動の体罰問題などもあり、その流れは活性化しています。
そして、何よりスマホが普及したことにより子どもでもあらゆる情報を手にすることができるようになってきました。
こういった環境の中だと古き良き時代の話は通じない若者になるわけです。
“否定すること”
これで精神的に逞しく育てることを一昔前は行っていました。
現代では逆効果です。
厳しさ、否定的なことは最小限の中で育った世代には違和感しか与えず前向きに取り組むことはできなくなる傾向が強いです。
だから、現代の選手たちには、”いかにポジティブに接するか“、これが重要になってくると考えています。
それにより現代の選手たちのパフォーマンスを最大限引き出すことができると感じています。
褒めて、個性を認め、失敗を容認する。
客観的に見ると”甘さ”もあるように感じますが、時代の流れで育った選手たちには適したものであるように感じています。
指導者も時代に適応していかなければ置いていかれます。
何かの参考になれば幸いです。

地味に頑張ります。