今回は競技フットサルにおけるトレーニング構成を簡単に紹介します。
実際に自分が行っている内容になります。
オフシーズン、プレシーズン、インシーズンによりトレーニングの構成は若干異なりますが、基本ベースとなるものを持っています。
また、受け持つ選手の年代によってそれぞれのトレーニングの割合は変えています。
何かの参考になれば幸いです。
冨成式トレーニング構成
90分〜120分の中でそれぞれに意図を持って構成しています。
今回は簡単にですが、その流れを紹介します。
① ウォーミングアップ 15分
心身共にトレーニングに向けて準備する段階です。
トレーナーがいるときは全て任せる領域としています。
各関節の可動域を広げ、心拍は70〜80%までは上げるような内容にしています。
時期によっては、フィジカルトレーニングを導入することもあります。
コンディションとモチベーションを考慮してFUNゲームを入れてコミュニケーションを活性化させるのもこの時間となります。
② 技術トレーニング 15分
最も選手のモチベーションを上げるのが難しいが、大切にしている時間。
単純な内容になりやすく、テンションが上がるタイミングを創出しにくいのが特徴となります。
年代が若ければ若いほど割合を増やすものになります。
“意識性”と”反復性”を求めて徹底していきます。
個人的に時間を費やすのは、パス&コントロール、シュートがほとんどです。
③ グループ戦術トレーニング 15分
2v2をベースとしています。
その日のメインテーマに合わせて様々なバリエーションの中で行います。
現状、8種類の2v2を組み込んでいます。
トレーニングのテーマに合わせてシュートトレーニングに組み込むこともあります。
攻守両方へのアプローチを必ず行います。
④ チーム戦術トレーニング 20分
オフシーズンはあまり時間を設けません。
自分たちのプレーモデルに対する【獲得】・【習慣】・【向上】のどこにターゲットを置くトレーニングなのか。
また次節対戦相手に対する【適応】のトレーニングなのか。
このあたりを明確にして行います。
選手として頭も身体もフル稼働する時間になります。
⑤ 実ゲームトレーニング 25分
週末を想定した組み分けで行います。
3〜4セットで回すのか、2チームにして紅白戦形式で行うのかは時期によって使い分けます。
また、システム、プレスライン、セットプレー、パワープレー、ゴール後の再開方法など実際のゲームに近付け行います。
また選手のコミュニケーションを活性化させるために、基本設計を全て選手たちに一任することもあります。
まとめ
こういった構成で毎回のトレーニングを行っています。
あとは都度微調整を行いながら、その日のテーマに適した内容をプランニングしています。
トレーニング終盤に向かうほどゲーム性が強くなるように漸進性を意識し、最後に選手たちがその日の最高のプレーができるようにモチベーションもコントロールしています。
またチームスポーツであるので全体性をベースにコーチングを入れますが、習熟度が低い選手には個別性を持ってアプローチしていきます。
以上が冨成式トレーニング構成です。
これをシーズンごとに振り返り、毎年ブラッシュアップを図っています。
試行錯誤の日々。
地味に頑張ります。
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