フットサルという競技は再現性が非常に高い。
だから攻撃、守備における”基準”づくりは非常に重要だと思っています。
その基準に則って、”サインプレー”を多く利用するのが主流になっているように思います。
例えば、
Aという状況の時に相手がマンツーマンであればaという動きをする。ただゾーンだった場合はbとする。
というサインプレーがあるとする。
そうすると自然とコート内の5人は動きを予測でき、効率的かつ効果的なアクションを取れることになる。
これを時に「選手がロボット化してしまう」という論争が起きることがある。
しかし、個人的にはそうなるような感覚はあまりないです。
そもそも大前提はフットサルが再現性の高いスポーツであるということ。
だからこそ、事前に予想される場面への解決策をトレーニングしておくことが重要であることは間違いない。
だからロボット云々というより、自然な発想だと思います。
そして、そのような発信をする方が思っている以上に、その手段は想像よりも多くある。
先日、自身が指導している中学3年生の選手たちが、ここまで2年間で積み上げたサインプレーという部類は50種類以上あった。
ちなみに定位置攻守、セットプレー攻守、特殊局面攻守などにおける全てを含めてにはなる。
選手はその中で、その瞬間を読み取り、どのアクションを取るかを自ら選択して決断していく。
そして、必ず選手には決断の余白を与えている。
実行者の最後は選手が行うので、状況を読み取りサインプレー以外のアクションが必要であればその決断を尊重するようにしている。
多くの選択肢から何を選ぶかの自由は与えている。
そう考えると「ロボット化」という言葉が適していないように感じるのではないだろうか。
個人的な感覚では、フットサルにおける”動き”は大枠10種類くらいしかないと思っています。
その組み合わせで20にも50にも100にもなっていく印象です。
自チームの基準に対して、どのような共通のアクション、つまりサインプレーを用いるかは、フットサルにおける醍醐味でしょう。
ロボットと捉えるか、問題解決における手段の獲得と捉えるか。
考え方は色々ありますね。
地味に頑張ります。
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