高校3年生のとき、大事な試合で登録メンバーから外れたことがある。
自分のポジションに入ったのは、当時2年生と1年生の後輩たち。
その日、1年生は試合に出ることはなかった。
コーチングスタッフに選考の意図を聞いたとき、自分であろうと後輩たちであろうと大きな差はないと言われた。
であれば、高校ラスト1年しかない自分にチャンスが欲しかった。
むしろ負ければ引退になる重要な試合だった。
でも、コーチングスタッフは来季以降の未来を考え、後輩たちを選んだ。
当時は納得も理解もできなかった。
結果、その日の試合に負けて高校3年間は幕を閉じて引退した。
しかし、今になってみれば理解できること。
今を必死に戦っている選手たち、片や今を必死に戦いながら未来を見据えなくてはいけないコーチングスタッフ。
クラブは継続していき、成長していかないといけない。
そう考えたときに懸命な決断だったと今振り返れば理解できる。
今の自分でも同じ決断をするだろう。
コーチングスタッフは現在と未来を天秤にかけ、クラブが成長できる最善を模索し続けている。
その選手とのギャップがあることを理解しなくてはならない。
その日、試合に出なかった1年生だが、その後、メキメキ成長してJリーガーまで登り詰めた。
自分はその悔しさから今でもフットボールにしがみついた人生となっている。
いつか見返してやろうと。
このことを考えると、育成としてクラブは素晴らしい決断をしたのかもしれない。
様々な経験が自分の肥やしになっている。
地味に頑張ります。
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