以前、本ブログでライセンスの現状について記載しました。
世間では、ライセンス不要の声も挙がっていますが、受講することで得られるメリットがあることは間違いなく言えます。
今回はライセンス講習会を受講する3つのメリットを紹介させてもらいます。
ライセンス講習会への受講歴
個人的には、現在フットボールに関わる以下のライセンス講習会を受講してきました。
記載は取得順番となっています。
・FA(イングランドサッカー協会公認)レベル1位ライセンス
・JFA(日本サッカー協会公認)サッカーC級ライセンス
・JFA(日本サッカー協会公認)サッカーB級ライセンス
・JFA(日本サッカー協会公認)フットサルC級ライセンス
・J-SEA(日本スポーツ教育協会公認)メディカル&フィジカルサポーター
・JFA(日本サッカー協会公認)フットサルB級ライセンス
・JFA(日本サッカー協会公認)フットサルA級ライセンス取得中
現在、取得中のライセンスを含めて7種類の講習会を受けてきました。
ライセンスとは別に指導者講習会も多数受講してきています。そもそもライセンス保持者はご理解しているかと思いますが、ライセンスにはリフレッシュポイントという制度があり、講習会などに参加してそのポイントを取得していかないと更新ができないようになっています。
お金だけ払って更新できるわけではないということで定期的に講習会などにも足を運んでいます。
2009年にはイングランドへの海外指導者研修にも参加しました。
2年に一度開催されるフットボールカンファレンスには高知、仙台、大分など地方も含め毎回のように参加させてもらっています。
おそらく費用としては全て込みで200万ほどかかっていると思います。
そんなに参加しなくても、いいのでは、、、?
と思う人も多いでしょう。
しかし、そこまでしてライセンス講習会を筆頭に参加するにはメリットがあるからです。
そのメリットが何を説明していきましょう。
幅広い知識の獲得
まず指導者は幅広い領域の知識が必要となります。
コート内の指導力だけでなく、チームビルディング、言語技術、フィジカル、メンタル、医学、スポーツ心理学など必要な知識がたくさんあります。
その広範囲の知識を学ぶ意味では、ライセンス講習会が非常に重要です。
専門外の分野についても学ぶ時間があります。むしろ筆記試験として出題される領域です。
個人的には以下、2つが印象に残っています。
■ フィジカル理論+実技
ボールを伴うフィジカルトレーニングでは、主に有酸素系トレーニングと無酸素系トレーニングに分かれ、種類としては3つずつの合計6種類ある。
運動強度、獲得したいフィジカル要素など、自分がプランニングしたものが適しているか、実際に実践した選手の心拍数を図り、ターゲットを捉えているかを確認する。
理論的に捉え、効果を得るために資料と実際を照らし合わせながらトレーニングができたことが何よりも刺激的でした。
■言語技術
だらだら話してしまう。日本人の悪い特性。
それをいかにシンプルに明確に伝えることができるかを学ぶものです。
問答ゲームを中心に文の構造を理解し、時間配列、空間として捉えた情報などを整理して伝えることで凄くわかりやすいものになります。
自分が印象に残ったこれら2つの分野は専門の講師に講義+実技をしていただきました。
よって、指導者として必要な知識が多岐に渡る中でも深く学ぶことができたわけです。
客観視される経験
自分が指導している姿を見たことがありますか?
自分の指導を評価してもらったことはありますか?
自分だけの視点で指導していませんか?
自分の指導をプロフェッショナルのインストラクターや受講生に見てもらい意見をもらうことは非常に貴重なものです。
特に年齢や経験を重ねれば重ねるほど自身を客観視して意見をもらうことは限られてきます。
サッカーA級、フットサルA級では自身の指導実践の映像を振り返り、観ることができます。
実践中はマイクを付け、映像に連動させているので遠くから全体を撮影していても声もしっかり拾ってくれます。
自分の話し方であったり、伝えている内容、プレーを観て分析しているポイントなど客観的に見ることで気付けるものばかりです。
「自分の指導に自信がある。」
そういう人ほど客観視することで様々な気付きがあるのではないでしょうか。
また、指導実践の場では厳しい意見も飛び交います。
否定されることもあるでしょう。しかし、それが自身の伸び代だと認識しています。
そういう場に立った人だけが得ることができる貴重な経験です。
日頃、自分の価値観のみで指導してきていると、もっと良くなる道筋が見にくくなります。
それを客観視することでより良い道筋を提供してもらえる機会はとても重要なのだと思います。
交友関係の拡大
指導者として、同じ志で時間を共有する受講生たち。
自身のスキルアップのため。
指導しているチームのため。
日本フットボール界のため。
様々な理由があれど、全員が共通しているのは「成長」するために受講しているのだと考えています。
共に成長していくことを目指し、同じ釜の飯を食べ、風呂場で汗を流し、終日フットボールのことに対して意見を出し合う。
短期間では2泊3日、長期間になれば合計15日間ほどの時間を共有することになります。
お互い助け合い、支え合って過ごした期間は確実に強い絆で受講生たちを結び付けてくれます。
その関係性が、その後の指導者同士の繋がりやチームとしての広がりに発展していくと思います。
自分は今でも10年以上前の講習会で知り合った方たちと交流があり、意見交換などから学びを得ています。
交友関係が広がることは、その後のビジネスチャンスにも繋がることもあります。
既に受講生同士は強い絆で結ばれていることがほとんどです。
信頼されているからこそ、迅速に進む話もあるでしょう。
人との繋がりは、宝です。
これを獲得することも講習会を受講する大きなメリットにもあたると思います。
最後に。
指導者ライセンス講習会を受講することは、3つのメリットがありました。
ネガティブな意見もあるフットボールにおける指導者ライセンス。
個人的には大きなメリットがあると思っています。
自身の成長のため、それはチームの成長のためにライセンスは紐づいているはずです。
自身が経験した3つのメリット以外にも特定のメリットとして“権利”の獲得もあります。
ベンチに入るために、監督になるためにライセンスを取得する人もいるでしょう。
だとしても、必ず成長できる機会になるはずです。
学ぶことをやめたら教えることをやめなければならない。
これに尽きますね。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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