子供がサッカーが好きで、休日お父さんと公園でボールを蹴る。
よく見かける光景です。幼稚園生くらいになってくるとサッカー教室などに通い始めるご家庭もあるでしょう。そして早いところでは年中・年長さんくらいからクラブに所属することもあるかと思います。
では、クラブに所属して競技としてスタートする上、どのようなクラブに所属すれば良いのでしょうか。
5つのポイントに絞ってお話しできればと思います。
1.競技レベル
まずは所属しようと思うクラブの競技レベルがどの程度あるかの把握は必要かと思います。
子供のモチベーションや実力に見合ったクラブを選択することが望ましいです。
前提として「努力次第で試合に出場できる」クラブが良いでしょう。
試合は子供が一番楽しめるもの、一番成長できるものです。試合に出ずして楽しくて成長できたという話を過去聞いたことがありません。
よって、1つの基準にしても良いでしょう。
それはクラブ方針として「全員出場」や「育成に重きを置いている」など内容もホームページを含め調べると良いでしょう。
ここではジュニア年代(小学生)のクラブとして3種類を簡単に紹介します。
Jリーグ下部組織
言わずと知れたJリーグの下部組織のクラブです。
将来Jリーガーに憧れる子供たちは、少しでもレベルの高いクラブに所属しようとします。
その中で一番最初に選択されるクラブでしょう。
セレクションで合格を手にした選手たちのみが集うので、当然レベルは非常に高いです。
引用元 https://www.jfa.jp/match/japan_u12_football_championship_2018/schedule_result/
第42回全日本少年サッカー大会の結果です。
全国ベスト16に8チームがJリーグ下部組織が名を連ねています。
これを多いと捉えるか、少ないと捉えるかは個人の見解となりますが、ベスト8には3チームとなります。こう見るとやや割合としては少ないのでは?と考える方もいるでしょう。
しかし、優勝は川崎フロンターレU-12。
最後はJクラブとしての実力を発揮して全国制覇を成し遂げました。
今ではJクラブは全国各地に存在します。
しかし、ジュニア年代を所有していないクラブもありますので、しっかりホームページなどで確認することをオススメします。
そして、何より子供本人が高いレベルにチャレンジして自身を成長させていきたいという強い意思がなければ続けることが難しくなると思います。
街クラブ
街クラブと言われるJリーグの下部組織とは異なるクラブチームです。運営母体はNPOであったり、法人化したクラブが多いです。
後ほど説明しますが、法人化していることもあり運営スタッフ、指導スタッフが多くいるケースがありますので、保護者の当番などは無いのが基本です。
またお父さんコーチ、ボランティアコーチと異なり、専門性を持ったスタッフが指導に当たることが多いので、Jリーグの下部組織に負けず劣らないクラブもあります。
各クラブごとに方針が異なるので、レベルに関しては幅が広い印象です。
また子供の意思とリンクするかしっかり見極めることが大切です。
少年団
本来、少年団とは「スポーツ少年団」という組織のことを指しています。
↓↓↓↓参考までに↓↓↓↓
>>>日本スポーツ協会ホームページ
https://www.japan-sports.or.jp/club/tabid66.html
ホームページを読み取るに、子供たちの健全な心と体を育むような活動をする組織ということになります。
よって、プロ選手を目指すことが全てではないですし、試合に勝つことが全てではないということです。
小学校のグラウンドを利用して運営していることが多く、その小学校に通っている子供が所属することがほとんどです。また近隣施設などを借りているクラブも存在します。
よって、子供たちはチームと学校の仲間が共通となり、常に時間を共有しているような関係になります。クラブチームでは子供同士学校が異なることが多いので、そこまで長い時間を共有することがあまりありません。
そして、お父さんコーチ、ボランティアコーチ、OBコーチなどで運営していることもあり、保護者のサポートは必要不可欠です。
保護者も含めて全員で運営していくことが大きな特徴かもしれません。
クラブチームに比べると月会費は安価ではありますが、その分保護者へは負担があるという認識です。
セレクションが無く希望すれば入団できることがほとんどなので、子供たちのレベルも幅広くなります。
それが良いも悪いも自身の子供のレベルにより影響があるので理解しておきましょう。
もちろん中にはクラブチーム化が進んでいる少年団もありますが、基本的な考え方は述べたとおりとなります。
これはクラブチーム同様、方針などしっかり事前に確認しておくことが大切です。
2.環境面
2つ目は環境面について考慮しておきましょう。
環境が整っていないと子供が成長することは愚か、楽しむことは出来なくなります。
公式戦
所属クラブがまずは各地域の連盟に加盟しているかどうかが重要です。
加盟せずに活動しているチームもあります。
加盟をしていないと公式な試合に出場することができなくなり、準公式戦、フェスティバルなどに参加して活動をしているチームとなります。
特に街クラブ、少年団などに時折見受けられる運営方法となっています。
レベルはどうあれ、公式戦は子供にとって楽しいものであり、成長を促すものです。
公式戦という環境がしっかり整ったチームがオススメです。
地域などにも異なりますが、特に年間通じたリーグ戦があることが望ましいです。
トレーニング会場
クラブとして自前のトレーニング会場を所有しているのは僅かです。
Jリーグの下部組織や特定の街クラブでは整っている印象はありますが、少年団になると会場確保は小学校が開放していないととても困難になります。
安価な月会費の中では施設を押さえることなどは容易にはできません。
自分が所属しようとしているクラブがしっかりと定期的にトレーニングを積んでいける環境であるかを確認しておくべきでしょう。
指導者の質
選手の未来に触れているのは指導者です。
フットボール(サッカー、フットサル)を上達させることは当然のことであり、小学生という血気盛んな時期に人間としての社会性を学ばせることも重要な時期となります。
保護者としては、選手としての成長に加え、社会性や集団生活などに関しての成長も期待している方が多いと感じています。
各クラブのホームページには「コーチ紹介」の欄が存在したりします。
プロフィールも含め確認しておくべきです。指導方針、実績、資格など子供を任せても安心できる人なのかどうかをまずは文面から読み取ることも大切かと思います。
3.見学・体験
必ず入団する前に見学または体験をしましょう。
体験が難しい場合は、見学だけでもしておくことが重要です。
チームの雰囲気はどのようなものか。
指導者の質はどうか。指導者と子供の相性は。
トレーニング環境はどうか。トレーニング会場までの距離、時間は問題ないか。
指導者以外のスタッフや保護者の雰囲気はどうか。
少しでも気になる点がある場合は、クラブに確認するか、既に所属している保護者などがいれば相談すると良いでしょう。
あとは体験後は、子供に感想を聞いてみてください。
保護者の方では見えていないこと、聞こえていないことなど良いも悪いも子供は拾ってきます。
4.費用
子供が所属してフットボールに打ち込む為には費用は必ず発生します。
事前に何を確認しておくべきかを簡単に紹介します。
月会費
各クラブが定めている月会費が必ずあります。
基本入団してから卒業までは所属することになるでしょう。入団した時期から卒業までに支払う月会費などをしっかり試算しておくことが必要です。
月会費は上がることがあっても下がることはほぼありません。
また、先に述べた環境面などを複数チームで比較すると月会費が高い・低いなどが出てきます。
長く支払うものになるので適正な額をしっかり見極めたいですね。
交通費
トレーニング会場まで遠方となる場合は、そこでの交通費が発生します。往復数百円がほとんどだと思いますが、年間にすると数万となるものです。侮らずしっかり確認しておきましょう。
また遠方であると時に送り迎えも必要になります。
実質の費用としては、発生しなくても保護者の労力であったり、仕事の調整なども起こる可能性があります。
総合的な視点で捉えておくべきです。
遠征・合宿
年間で遠征や合宿などどのくらいの頻度で行うのか。またそれはクラブ負担なのか各家庭負担なのかも知っておくべきポイントです。
強豪クラブになればなるほど、頻度は増えている印象です。
遠征・合宿で年間3〜6回ほど行うとすると10万以上かかることもあるでしょう。
毎年実施されているものであれば内容や場所を把握できるとおよそ費用も把握できます。
5.楽しさ
最後は「楽しさ」があるかどうかです。
これは個人的には一番大切なことだと思っています。
子供が心から楽しめる環境であれば、自主性が生まれ自ら成長のために行動し始めるようになります。自主性が芽生えないと親が引いたレールに乗せられ、受動的な子供になってしまうのではないでしょうか。
そのためには、フットボールを心から楽しめ、夢中になれるかどうかを考えてあげてほしいです。
自分は16年間ジュニア年代の選手を見てきていますが、子供は心から楽しんでいる時のプレーが一番パフォーマンスが高まります。
楽しくなければ継続もありません。
そして、楽しさを生み出す構成要素は上で述べた競技レベルのマッチングと充実した環境面が生み出すものだと考えています。
最後に
伝説のファンタジスタ小野伸二選手の言葉をお借りして締めさせていただきます。
何でサッカーをしているんだろう どうして苦しさに耐えているんだろう
引用元 https://matome.naver.jp/odai/2138564073419086801?page=2
それはサッカーを愛してるから、心から楽しめているから
君はどうだ?サッカーが楽しいか?
以上、お読みいただきありがとうございました。
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