それぞれのポジションにそれぞれの役割があり、その求められる役割は各チームによって異なるものでしょう。
3 – 1システムの場合、ピヴォ・アラ・フィクソの3つのポジションがあります。
一般的に求められる役割は、ピヴォ=ゴールを奪う、アラ=守備ラインを越える、フィクソ=ボールを奪う、といったようなものではないでしょうか。
個人的にはそれぞれのポジションに様々な役割を与えています。
これはチームのモデルから逆算したものになります。
それにより先に述べた一般的に求められる役割と異なるものもあります。
例えば、ピヴォは第一優先として”ゴールを奪う”ことを求めません。
チームとして”流動性”を大切にしていることから、どうやって2列目、3列目の選手を活性化させるかに重きを置いています。
要はアラ・ピヴォの選手たちのゴールが多くなるような構造となっています。
よって、個人的にはピヴォがゴールを奪えないことに関してネガティブになったことはありません。
ただ、ゴールに一番近い選手だからこそ、ゴールを奪うことに貪欲であってほしいとは思います。
監督にはそれぞれの考え方があるものです。
でも、大前提は今自分が保有している選手の個性を分析して最適な戦術を選択することが求められると思っています。
自分が今の考えに落ち着いたのは、そもそも”日本人はゴールを奪えるピヴォが少ない”という仮説から成り立っています。
圧倒的なピヴォがいれば戦い方や求める役割は変わりますが、そういう選手は希少です。
だからこそ、どのようなピヴォでもある程度適応できる役割としています。
そういった発想から”日本人は勤勉で努力家”ということを考えれば、連続性を求めるオールコートのプレスを守備のベースにしていますし、”フットサル選手はサッカー選手より比較的小柄”という日本のフットボール文化を紐解けば、自ずと”流動性”を求めることにもなるわけです。
目の前の選手たちに最適なプレーモデルを提示し、適したポジションと役割を与えることがチームを活性化させる大切なポイントなのだと、再認識している今日この頃です。
試行錯誤の連続。
指導者としてまだまだ成長していきたい。
地味に頑張ります。
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