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矛盾との戦い。

選手は試合に出場してこそ成長があると思っています。

確かにトレーニングをコツコツ積み上げれば上達もしていきます。

でも、試合に出場しているか否かでその上達幅に大きな差が生まれます。

全員が均等に成長していってもらうには、試合経験を積ませていくことは必須でしょう。

しかし、競争が求められ、結果が必要となるカテゴリーであるので全員が均等に経験することは難しい。

むしろ均等にすることで、試合に出場する価値を下げてしまう。

試合の価値が下がれば責任感が低下する。

“また試合に出れる”

と思うとどこかで怠慢なプレーが現れる。

“ここで結果を出さなければ次はない”

といった緊張感の中、プレーするから価値が高まる。

それだけ価値ある場であるからこそ、そこに送り込む選手たちを選ぶのも苦労する。

そして、決断した14名のメンバーから外れることは、本来選手を成長させる仕事である指導者が、選手の成長する機会を奪うことになる。

毎回、この矛盾との戦い。

だから指導者も責任があり、適当な決断などできない。

それを補う意味でも公式戦がない週末は毎週のようにトレーニングマッチを組んでいきたい。

価値は違えど、試合は試合。
とは言えトレーニングマッチですら均等に出場できる保障もない。

ただ、それぞれの試合に意図を持ち、選手のモチベーションをコントロールしていきたい。

地味に頑張ります。

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