サッカー、フットサルはチームスポーツである。
故に一人で行うわけではなく、グループ、チームでパフォーマスの最大化を目指すわけである。
そのために必要なものは、選手間における信頼関係はもちろんのこと、選手とスタッフにおける信頼関係がとても重要です。
それが強固なものほどチームとしての基盤がしっかりしてきます。
1️⃣ 信頼関係構築に必要なものがわかる
2️⃣ 良好な信頼関係による効果がわかる
では具体的に見ていきます。
信頼関係構築に必要な4つの視点
信頼関係を構築するために必要なものは何か。
これを必ずやれば信頼関係が構築できると断言できるものではないが、選手と指導者が良好な信頼関係で成り立っているチームは必ず当てはまるものがあります。
成果の見える化
選手は素直です。
目に見える成果が信頼関係に大きな影響を及ぼします。
選手自身が成長を感じること。
できなかったことができるようになる。試合に出場できなかった選手が出場できるようになる。
この経験に関わりを持った指導者は選手から信頼を獲得できるでしょう。
特に一番大きな影響を及ぼすのはチームとしての結果です。
いくら指導者に不信感があったとしても試合は常に勝ち続けるチームだとどうでしょう。
少なからず選手は監督の言葉に耳を傾けます。
逆に選手が成長を感じることができなかったり、チームとしての結果が出ない場合、いくら信頼関係を構築しようと思ってもそこには必ず壁が存在します。
見えない領域への理解
指導者は見えているもので評価をします。
しかし見えない領域への理解を示す必要があります。
見えない領域とは、外部環境(家庭、学業、仕事など)、自主トレーニング、セルフマネジメント、パーソナリティなどを指しています。
見えない領域を評価対象にはしていませんが、見えない領域で何が起きているかをある程度把握する必要があります。
家庭で問題はないか、学業でストレスがないか、仕事は順調か、自主トレーニングで何にフォーカスしているか、コンディション調整に意識が向いているか、性格を把握しているか、これらを日頃のコミュニケーションから理解するようにします。
見えない領域にあたる背景を考慮した中でのコート内のパフォーマンスであることを理解すること。
しかし、見える領域のもので評価します。
評価が厳しかったものだとしても、「見てくれている」という領域を広げることで納得性を高めることは可能です。
これは信頼関係の構築に重要な要素です。
褒めること・諭すこと
良いこと、良くないことに対して指導者としてどのように接するかによって信頼関係に影響を及ぼします。
良いことはしっかり褒めます。
褒めるときは必ず全体に共有します。良い行い、振る舞い、プレーをチームとして評価を与えることでその選手のモチベーション向上にも繋がります。
気をつけないといけないことは、良いことを全体に共有するときに特定の選手に偏ることがあってはいけません。
偏りがあると「あいつばかり褒める」と選手の不信感を抱くことにも繋がります。
よって、敢えて個別に褒めることもあります。
逆に良くないことは諭します。
選手自身が気づけるように答えを与え過ぎず、導きます。
そして、これは必ず個別に行います。全体の前で過ちを晒すことはしません。
それはその選手へのリスペクトの気持ちからそうします。
このバランスが信頼関係に影響を及ぼすことは間違いありません。
時間
そして、一番単純もの。時間です。
信頼関係構築は時間が解決してくれるものが多いです。
1ヶ月の関係と1年の関係だとどちらを信頼できるでしょうか。
おそらく読者のあなたは後者でしょう。
いくら素晴らしい指導者だとしても時間を超越できる人は少ないです。
だからこそ3年、5年と同じチームで指導している人は自然と信頼関係が構築されています。
だからこそ、結果が出なくても、見えない領域を理解できなくても、褒めたり、諭したりできなくても辛抱強く続けることで信頼は構築されていきます。
継続することが何よりも大切ということです。
良好な信頼関係による効果とは
選手と指導者が良好な信頼関係を構築できるともたらす効果はどのようなものがあるか。
メリットが無ければ信頼関係を構築する必要も無くなります。
大きなメリットは3つ。
再現性が高まる
コート内での話。
指導者が打ち出す戦略、戦術に対して疑いなく実行することができる。
信頼関係が構築できていないと、選手が疑いを持ち、100%で実行できないことがあります。
やはり疑いながら実行する質と信頼して疑いなく実行する質は大きく異なると経験から感じ取っています。
運営の質が高まる
コート外での話。
信頼関係は運営の質にも影響を及ぼします。
クラブとして、チームとして前進していく覚悟を持つと、ときに選手にとって我慢してもらったり、ネガティブに働くことを耐えなくてはならないこともあります。
これは指導者だけんではなくクラブスタッフ全体に関わることになりますが、選手との信頼関係があることで、その困難も協同し乗り越えることもできると考えます。
指導者、スタッフだけでは運営は成り立ちません。
一番の肝となる選手の協力なくしては質が高い運営はできません。
コミュニケーションの活性化
コート内外での話。
信頼がある人には自然とコミュニケーションは多くなります。
コミュニケーションが多くなるから信頼関係が構築されるということもあります。
チームスポーツにおいてコミュニケーションは欠かせないものです。
個人スポーツであれば、解決できることもチームスポーツのように複数人で構成されるものであると双方向の対話が重要になることがよくあります。
選手と指導者だけでなく、選手同士の中でもコミュニケーションを活性化するのは信頼関係の構築ができているからこそのことです。
最後に
信頼関係と簡単に言いますが、構築することは非常に難しいものです。
人間同士なので全員が信頼関係という強い絆で結ばれるかというと必ずしもそうとは限りません。
そして、信頼関係を構築するには様々な努力と時間を必要としますが、信頼関係を崩すのは一瞬です。
非常にシビアに捉え、神経を通わせなくてはなりません。
今回の話をまとめると、
選手を管理することも指導者として求められる領域ですね。
こんなことを語っている自分がまず選手と良好な関係であるよう日々努めていきます。笑
以上、お読みいただきありがとうございました。
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