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ルーズボール。自分たちのボール?相手のボール?

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フットボールにおける4フェーズ

フットボールは一般的に4つのフェーズがあると言われています。
定位置攻撃・トランジション守備・定位置守備・トランジション攻撃のフェーズが目まぐるしく回っていることになります。

ではルーズボールは、4つのフェーズのどこに当てはまるのでしょうか?
おそらくどこにも当てはまらいという見解が多いのでしょう。

ルーズボールに対する基準

個人的な見解とすれば、”ボールを保持できるまでは攻撃に移行しない”という基準を持っています。
つまり、ルーズボールはトランジション守備か定位置守備により近い状態と認識しています。

どちらに渡るかわからない状態をルーズボールと捉えるならば、攻撃と守備のどちらに比重を持たせるかということになるでしょう。
その延長線上には、得点と失点がある。
だから、その基準を設けるのに1得点と1失点の価値をどう考えるかということからスタートしました。

”1得点 = 1失点” ではない

1得点=1失点ではないと考えています。

個人的には、1失点により及ぼすチームへのネガティブな影響は、1得点により及ぼすチームへのポジティブな影響を上回ると考えています。

失敗は尾を引くものです。
尾を引くことで試合全体に及ぼす影響は計り知れません。

心理学的に言うと、”ツァイガルニク効果”というものがあります。

ドイツのゲシュタルト心理学者であるクルト・レヴィン(1890-1947)が、人間の記憶について、「達成された課題よりも、達成されなかった課題や中断している課題の方が記憶に残りやすい」と考え、このレヴィンの考えに基づき、ソビエト連邦の心理学者であったツァイガルニクが実験を行い、実証したためこう呼ばれるようになりました。

引用元:http://la-vie.sub.jp/mlm-diary03/post_334.html

つまり、人間は成功よりも失敗の方がよく覚えている、ということです。

仮にとある選手が失敗をしたことが原因で失点をしたとしましょう。
その選手は、その失敗をその試合はもちろんのこと、そのシーズン通して記憶する可能性があります。

それによりプレーに積極性を失ったり、自信を失うことにもなるでしょう。
それだけ失敗というものが与える影響は大きいと捉えています。

失点をするということは、失敗体験です。
これはチームの記憶に刻まれるものです。

仮にルーズボールに対して、攻撃に比重を置いてアタックをした際に、相手がボールを奪い、失点につながった場合。
その決断をした選手はもしかしたら失敗として深く記憶に残るものになってしまうかもしれません。
その失敗(失点)が長い期間選手に影響を及ぼす可能性があることを個人的には懸念しています。
それが大一番の試合であればあるほど記憶として残る可能性が高いものとなるでしょう。

試合中にミスが重なる現象はこういった心理状態から起こるものだと認識しています。

以上のことから、個人的には、1得点=1失点とは考えず、失点に対しては得点よりも影響があると捉えている由縁です。

例外はある

必ずしもルーズボールを守備視点で捉えるかというそうとも限らない。

例えば、
残り時間1分、1点差で負けている場面、間違いなくアタックした方が良いでしょう。
身長190cmの味方と身長160cmのハイボールの競り合い、これもマイボールになる可能性が極めて高いでしょう。

とcase-by-caseで捉えれば攻撃に近い状態のものも出てきます。

でも、1つの基準として持っておくことが重要だと思うので、自分は敢えて守備に近い状態と捉えています。

最後に

おそらく”ルーズボール”に対する考え方は多く存在するのでしょう。
あくまでも個人の見解となりますし、正解はないものだと思います。

でも、1つの基準を設けることで選手の迷いや決断を促進するものになればと思っています。

皆さんはどう考えますか?


以上、お読みいただきありがとうございました。

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